History of Aluminum tripod
私達のスタートは、溶接製のアルミ脚立です。
1981年12月、鉄製の園芸用脚立を日本で初めてアルミ化し、発売しました。
創業時はお茶の乾燥機や焼却炉を作る傍ら、果樹園の手伝いをしておりました。
そこで当時の鉄製の脚立の「重さ」「使いにくさ」を感じ、もっと軽いアルミでの製品づくりを考えました。
アルミの軽さを活かし、「体力に自信のない人でも使い易い脚立」に仕上げることで作業を楽にすること。
農業家さんたちの高齢化や女性の営業機会の増加による、運搬時に負担の少ない脚立の開発は重要でした。
さらに脚立は「軽い」だけではなく、「貴い命を乗せる道具」として強度があり安全でなければなりません。
軽さと強度のバランスは大変重要であり、この相反する条件を満たすことは、大変難しいことでした。
そして10年間の試行錯誤を繰り返し、大手材料メーカーとの共同開発の末、ようやく農業家さんの使いやすいものが出来上がりました。
現在では中国製、他社製品も出回り、園芸用脚立といえばアルミ溶接製が一般的になりました。
品質よりも価格重視の世の中に背を向け、良い物を安全で使い易いものを提供したいと考え、弊社はアルミ脚立の発売当初より、特にアルミの材質にこだわり続けて参りました。
私達は、「軽く、使い易く、長持ちすること」が道具の生命であり、本当に良い物を提供することがお客様への最大のサービスと考えております。
「良い物を、安全なものを」とこだわり続ければ、ものづくりは奥が深く研究は尽きることはありません。
長年に渡り皆様からの貴重なご意見やご要望をいただき、軽さと強度を兼ね備えた独自のアルミ材で、「アルミ下駄」や「アルミ製腰掛作業台車」「リヤカー」など多くの逸品を誕生させることができました。
大量生産・大量消費時代にも決して迎合せず、本物志向という姿勢を常に持ち続けていきます。
これからも感謝の気持ちを忘れずに、常にユーザーの元へ出向き、アルミを活かした軽量化のご要望に応える製品の研究・開発を続けて参ります。